・参入障壁が高い信用格付機関で首位
・株主還元に積極的な姿勢(47年連続増配企業)
・潤沢なキャッシュフロー(過去5年間の営業CFマージン平均は36%)
信用格付機関はムーディーズ、S&P(Standard & Poor’s)、フィッチ・レーティングス の3社で独占状態。参入障壁が非常に高いことで有名なんだよ。
これからSPGIのセグメント毎の事業を説明するけど、SPGIも指数作成に関わっていてインデックス投資家の恩恵を受けているんだよね。
本記事では意外と知られていないSPGIの魅力を資料を用いて説明していきます。
内容は今後も随時アップデートしていく予定です。
SPGI(エスピージーアイ)とは

SPGIは1917年創業のニューヨークを拠点とする企業。
資本市場の参加者にデータやベンチマークを提供しています。
特にレーティング部門は、世界最大の信用格付機関であり、収益の40%以上、営業利益の50%以上を占めています。
その他だと
- マーケット・インテリジェンス部門・・・デスクトップ・ツールやその他のデータ・ソリューションを投資銀行、企業などに提供
- インデックス部門・・・金融市場にベンチマークを提供し、サブスクリプション収入、運用資産に基づく手数料、および、取引高ベースのロイヤルティ収入を得ている
- プラッツ部門・・・石油を中心とする商品市場にベンチマークを提供している
があります。
格付機関は相場にとってなくてはならないものですので、今後も需要は増え続けると考えています。

SPGIの株価
キレイな右肩上がりのチャートになっています。
ではS&P500インデックスと比べるとどうか。

S&P500と比較すると、2019年時点ではSPGIはS&P500の2倍以上のパフォーマンスを誇ります(2014年からのパフォーマンス比較)
文句のつけようのない株価の伸び、素晴らしいです。
SPGIの業績


売上やEPSは順調に増加しています。
別資料から過去3年間の営業利益を見ると

レーティング部門の過去3年間の伸びが二桁となっております。
収益の大半を占めるレーティング部門の伸びが特に大きく、業績向上に結びついているのが分かりますね。
SPGIのキャッシュフロー


SPGIのキャッシュフロー年々増加しています。
注目すべきは営業CFマージンです。
営業CFマージンは営業CF/売上高で算出され、15%〜35%程度であれば良いと言われています(米国平均は11%程度)。
しかし2020年のSPGIの営業CFマージンは47.93%です。
すでに「儲かる事業構造」となっており、キャッシュを稼ぐ力がいかに強いかが分かりますね。
SPGIの株主還元

まず、SPGIは
47年連続増配中
の配当貴族です(2020年現在)。
そして過去5年間のデータを見ると、毎年フリーキャッシュフローの70%以上を配当金や自社株買いに当てていることが分かります。
配当利回りは1%以下と低めですが、着々と増配し続けています。
SPGI まとめ
SPGIはあまり知られていない隠れ優良銘柄
①参入障壁が高く、信用格付機関で首位②潤沢なキャッシュフロー③株主還元に積極的な姿勢(47年連続増配企業)
これだけのデータだけでも非常に素晴らしい会社だと分かります。
レーティング部門の売上はこのまま堅調に伸びる、と期待しちゃいますね。
以上、上記の理由から私もどこかでSPGIへ投資しようと考えております。